徳島県にある、「住民より人形が多い村」を映した映像作品、
「The Valley of Dolls(人形の谷)」が海外で話題を呼んでいます。
作品は交換留学で日本に来ているドイツ人映画製作者・ジャーナリストが製作した物で、
限界集落で等身大の人形を作り続ける綾野月美さん(64)にスポットを当てた作品です。
名頃は徳島県三好市の山間部にある小さな集落。
かつてはダム建設の影響で何百人もの人口があったそうですが、
過疎化が進み、現在集落に暮らす住民は37人にまで減ってしまったそうです。
綾野さんが人形を作り始めるようになったのは約10年前。
鳥獣害対策にお父上に似たかかしを作ったのがそのきっかけだったそうです。
これまでに綾野さんが作った人形は約350体にのぼるとのことですが、
現在は100体近くの人形が、バス停、畑、道端、軒下のベンチ、
数年前に閉校になった学校など、集落の様々な場所に飾られています。
(「人形は長生きしても3年」と綾野さんは語っておられます)
様々な想いや感情を観た人に抱かせるこのドキュメンタリーに、
外国人から様々なコメントが寄せられていました。
リクエスト&情報提供ありがとうございましたm(__)m
Valley of Dolls
■ 彼女の高潔さや、死に対して自然でいるあの態度に惹きこまれた。
僕の心にこれからずっと残っていくであろう作品だ。
■ 美しい物語をどうもありがとう。
アメリカ ■ それぞれの人形にはそれぞれ特定の背景があるのかな?
例えばバス停に置かれてる人形はそこに置くために作られたんだろうか。
言わば一つ一つの人形が、それぞれの運命を持っているかのように。
いずれにしても、素晴らしい完成度を持った、美しい映像だったよ。
■ 人形によって背景は違ってるんだ。
どこに置かれるのか or 人形にどんな背景があるのかは、
彼女の友人や訪問客から寄付してもらった洋服によって決められる。
時には人形を作ってる途中で考えを変えることもあると言ってた。
ごくまれに、隣人や友人から提案を受けることもあるそうだ。
時には訪問客から、「私の父親の人形を作ってください」とか、
そういうふうにお願いされることもあるんだって。
あとはテレビで観た何かを人形に反映させたりってこともある。
例えば、学校の中には昔のマンガのキャラをベースにした人形があったりね。
最終的にどういう人形にするか。そこにコンセプトと呼べるものはないようだ。
基本的には彼女が感じたままに人形を作り上げるから。
投稿者■ 美しい動画だったよ。
あの人形がどうして作られたのかとか、俺が前から持ってた疑問を解消してくれた。
だけど凄く怖くも見えるから、聞きたいことはもっとある。
隣人の中にも、俺と同じように恐いと思ってる人はいるんだろうか。
■ あの女性のことが大好きで大好きでたまらない。
■ 傑作だよこれ。作品のトーンも、美しい景色も最高だった。
イギリス■ 凄くほろ苦い作品ね。KawaiiとKowaiが混ざった感じ!
ドイツ■ お見事! 全ての瞬間が、感覚と感情を揺さぶってくる。
大好きな作品になったし、出来る限り多くの知り合いに観せようと思ってる。
偉大な作品と出会えたことに感謝したい。
■ どれだけこの作品が好きかを表現出来る言葉はこの世にない!
本当に美しい作品だったよ。
アメリカ■ 凄い動画を作ったね。あの人形については何も知らなかったんだけど、
この前休みの日に友達と一緒にドライブしてる時に、あの村を通ったんだ。
俺も友達も、みんな心底ビックリしたよ。
道路のすぐ側にも人形があって、本物の人間だと思ったから。
でも最終的にはあの村の雰囲気を楽しんで、写真も沢山撮ってきた。
あそこは本当に綺麗で、特別な村なんだ。
でも多くの人は仕事を求めて街に行ってしまって、過疎が進んでる……。
あの村には今のところ子供もいないんだよ。
■ この動画、Vimeoを通してフェイスブックでフィーチャーされてた。
とても美しく、作品として本当に優れてる。
アメリカ ■ ちょっと尋常じゃないな。
女性が今までどれだけの数の人形を作ってきたのか凄く気になる。
ニューヨーク ■ 350体作ってきたって彼女自身が言ってるよ。
アメリカ ■ だけど彼女もはっきりとは分かってないようだ……。
数えるために人形を作っているわけじゃないし、
もう一度見るまで、人形の存在を忘れてた事もあるようだから。
投稿者■ あらゆる次元で素敵な作品でした。
深い問題点、女性や人形から感じ取れるどこかとても美しいもの、
そして彼女の行動の純真さが、静かに映像に反映されてる。ありがとう。
■ かけがえのない物語が美しく語られていて、素晴らしい出来だった。
アメリカ※以下のコメントは
こちらのサイトから
■ これはちょっと恐いだろ~……。
■ 俺はクールな話だと思ったぞ。
■ なんか不安な気持ちにさせられるけど、それでもなお惹きこまれるよね。
■ この光景は夢に出てくる気がしてならない。
■ 人が誰も見てない時に、あの人形は動きだすのかも。
そんな想像をすると恐ろしいな……。
■ 怖くもあるかもしれないが、アニメのショート作品を作る際には、
美しいアイデアになるかもしれないって思った。
■ ティム・バートンなら良作を作ってくれそうじゃないか?
■ いや、ここはミヤザキ(・ハヤオ)でいこうじゃないか。
■ とても悲しく、だけどとてもとても美しい物語だと僕は思った。
人形がそれぞれの光景に素晴らしく良く合ってるのがいいよね。
夜にあの村を歩くってなると、怖い思いはするだろうけど。
■ 興味深く面白い内容だった。ちょっと気味が悪いけども。
■ 俺は気色悪いって思うのと同時に、悲しい気持ちになった。
■ ここ最近目にした物の中じゃ一番クールだった。
誰もいない、何もない学校に子どもたちの人形が……。
そこで生まれた全ての思い出は、まるで散ってしまう木の葉のように、
持ち主の元から離れ、そこに散在するんだろう。
■ いやいやいやいや、これはちょっとないだろ~……。
■ この女性の考えは、日本から古くある伝統に則ったものなんだよ。
両親が小さい子供を病気や他の悲劇で失ってしまった時、
お墓の近くに、笑顔の、小さな人形を祀った祠を建てるんだ。
来世ではより良い人生が待っていることを願うために。
■ アニメのムシシ(蟲師)の世界からそのまま飛び出てきたような話だ。
■ とんでもなく気味が悪いって思ったのは俺だけか?
■ これは恐いとか気味が悪いとかそういう類のものじゃないだろ……。
そこにあるのは、哀しみだよ。
この町はなくなりつつあって、住民の人達は、孤独なんだよ。
■ 最初はゾッとするような話だと思った。
だけどこの動画は、村の状況をなんだか悲しいものにしてるね。
あの女性は村人の人生を人形に反映させてるわけで、
それぞれの人形を作るくらい彼らの人生を気にかけてるんだよ。
今あの女性は一人村に取り残され、恐らくは旅立つときも……。
■ 俺もまったくもって気持ち悪いとかそういうことじゃないと思う。
こういう平和な場所で余生を送りたいって思うくらいだ。
■ ちょっと恐いけど、とても悲しくて、感動的だ。なんて素敵な女性なんだろうか。
あの村がいつかなくなってしまうことを考えると悲しくて仕方がない。
彼女を含め、村民もいつかは旅立ってしまうんだ。
そこに残るのは、建物とあの人形だけになってしまうんだろう。
「気味が悪い」と感じる人も少なくなかったですが、
それ以上に、悲しいと感じる人が目立った印象です。
綾野さんの想いや行動自体には、美しさを感じる人が多かったようでした。
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