今回は、那覇市内の高校に通う崎元颯馬さんと、
埼玉の医師・猪野屋博さんとの間に生まれた感動物語からです。
崎元さんは先月24日、与那国島でのおじの葬式に参列するため、
沖縄都市モノレールで那覇空港へ向かっていましたが、
途中で往復の航空運賃、6万円が入った財布を失くした事に気付き、
那覇空港駅に到着した車内で途方に暮れていました。
そんな崎元さんに声をかけたのが、モノレールに同乗していた猪野屋医師でした。
事情を聞かされた猪野屋医師は当初、6万円という額に疑問がよぎったものの、
崎元さんの困り果てている姿を見て、全額を貸す事を決意します。
猪野屋医師の申し出に崎元さんは、「お気持ちだけでありがたいです」と返答。
しかし猪野屋医師は身元も十分に確認しないままお金を渡し、
崎元さんを出発便へと急がせました。
後日猪野屋医師が知人にその話をすると、「騙されたんだよ」と笑われますが、
その頃崎元さんは、お金を返してお礼がしたいという想いから、
学校に相談し、地元紙に掛け合うべく動いていました。
そして捜索に関する記事が掲載されたその日の朝のうちに、
そのことが猪野屋医師の耳に入り、お二人は再び繋がることに。
母親が沖縄出身で、沖縄にゆかりの深い猪野屋医師は今月20日から沖縄を訪れ、
滞在中に崎元さんや学校関係者と面談する予定になっています。
なお、崎元さんの財布は乗車駅で見つかり、
現金も手付かずの状態で無事戻ってきています。
このニュースに、海外から感動の声が相次いでいます。
また多くの外国人が、非常に日本的な話だと感じたようでした。
「これが日本人なんだ!」 豪雪の中でも助け合う日本人の姿に海外から感動の声