今回は、東京で暮らす黒人の方々にスポットを当てた映像から。
このショートドキュメンタリーは、日本の文化、デザイン、料理に興味を持ち、
現在は日本で暮らすナイジェリア系アメリカ人の女性監督が製作したもので、
ここでは、エリトリア、ガーナ、アメリカ出身の黒人の方々5人に、
東京での暮らしがどのようなものかをインタビューしています。
以下はトレイラー版の訳になります。
男性A「(経営する自身の)美容室にやって来る客の殆どは外国人だけど、
彼らは自分たちの文化を日本に持ち込もうとするよね。
そういうのは、日本人には受け入れられないんだよ。
よく言われるように、郷に入っては郷に従わなくちゃ」女性A「これだけ多様な国籍の人たちに囲まれるのは初めてでした。
私もそのうちの1人だったわけですけど、興味深かったです。
なぜなら初めて自分がどういう人間なのか定義することが出来たし、
母国にいる時よりも自分のアイデンティティを語れるようになったんです」男性B「『ブラックミュージック』という言葉を聞いた時はちょっと面白かったよ。
日本では黒人が作った音楽は全部そう定義されていたんだ。
僕は世界で一番人種のことに敏感なアメリカから来たからね。
でもしばらくして気づいたんだ。
『ブラックミュージック』にネガティブな意味合いは全くないって。
むしろ敬意を込めて彼らはそう呼ぶんだ」 (※アメリカでは「African-American music」と呼ぶ)
男性C「日本人は僕らの文化にかなり興味があるよね。
僕らが生み出した文化を実際に楽しんでるんだ。」女性B「そうね、それが黒人に対するステレオタイプを壊してるんだと思う。
何かに興味を持つと、その事をリサーチして学ぶでしょ。
その結果、私たちのことを正しく学べるんじゃないかしら」以上です。
日本在住経験のある黒人の方々から多くの意見が寄せられているのですが、
「日本人は外国人に偏見を抱いても、黒人だからという理由で差別はしない」
ということが、多くの方にとって日本の新鮮な一面だったようです。
海外「『差別』ではなくて『区別』」 黒人男性が語る日本における人種差別